
はじめに
昭和世代の皆様こんにちは!
最近、あなたのメールボックスに届く怪しげなメールに困っていませんか?それは「迷惑メール」かもしれません。迷惑メールは、日々の生活を便利にしてくれるはずのメールを煩わしいものに変えてしまいます。
しかし、安心してください。本記事では、迷惑メールの基本から対策方法まで、アナログ世代の方々にもわかりやすくご説明します。
この記事を読んだほうがいい方
1,迷惑メールなんて大した事ないと思ってる方
2,最近PC始めた方
3,そもそもよくわからない方
迷惑メールとは?
迷惑メール(スパムメール)は、受け取り手の同意なしに大量に送られてくる広告や詐欺のメールです。インターネットが普及するにつれて、迷惑メールも急増しました。2023年のデータによると、全世界で送受信されるメールのうち約45%が迷惑メールであると言われています!!【参考: Statista】。

迷惑メールの種類
迷惑メールにはさまざまな種類があります。ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
フィッシングメール
フィッシングメールは、銀行やクレジットカード会社、ネットショッピングサイトなどの信頼できる企業を装って、個人情報を盗もうとする詐欺メールです。例えば、「あなたのアカウントが不正利用されました。今すぐパスワードを変更してください。」という内容が多いです。
広告メール
広告メールは、特定の商品やサービスを宣伝するために送られるメールです。これには、未承認のニュースレターやプロモーション情報が含まれます。これらのメールは法律で規制されることが多いですが、それでも多くの広告メールが迷惑メールとして届きます。
ウイルス・マルウェアメール
ウイルスやマルウェアを含むメールは、添付ファイルやリンクをクリックさせることで、受け取り手のコンピュータに有害なソフトウェアをインストールさせようとします。これにより、個人情報の盗難やシステムの破壊が行われます。
迷惑メールの影響
迷惑メールは単なる煩わしさだけではなく、深刻な影響を及ぼすことがあります。

個人情報の漏洩
フィッシングメールに騙されて個人情報を入力してしまうと、クレジットカード情報や銀行口座情報が盗まれ、経済的な被害を受ける可能性があります。
コンピュータの感染
ウイルスやマルウェアを含むメールを開いてしまうと、コンピュータが感染し、個人情報が漏洩したり、最悪の場合、全てのデータが消失することがあります。
時間の浪費
迷惑メールを一つ一つ削除したり、詐欺メールに対応する時間は膨大です。これは、日々の生活において大きなストレスとなります。
迷惑メールの歴史
迷惑メールは、インターネットの歴史とともに進化してきました。最初の迷惑メールは1978年に送信されたとされています。当時はARPANETというネットワークが使われていましたが、
これが現在のインターネットの前身です。その後、インターネットの普及とともに迷惑メールも増加し、1990年代後半には大きな社会問題となりました。
初期の迷惑メール
1978年、Gary Thuerkという名前の営業担当者が、ARPANETのユーザー400人に対して、彼の会社の新製品を宣伝するメールを送りました。これが歴史上初めての迷惑メールとされています。その後、インターネットの普及とともに、迷惑メールは急速に増加しました。
迷惑メールの進化
1990年代後半になると、迷惑メールは商業目的だけでなく、詐欺やマルウェアの拡散手段としても使われるようになりました。特にフィッシング詐欺が急増し、多くの人々が被害に遭いました。
2000年代には、スパムフィルターの技術が進化し、迷惑メール対策が強化されましたが、それでも完全に防ぐことは難しい状況が続いています。

迷惑メールの具体例
迷惑メールには様々な種類がありますが、以下にいくつかの具体例を挙げてみます。
具体例1: 銀行を装ったフィッシングメール
「あなたのアカウントが不正利用されました。今すぐ以下のリンクからログインして確認してください。」という内容のメールが届きます。リンクをクリックすると、銀行の公式サイトに似せた偽サイトに誘導され、ログイン情報を入力させられます。
具体例2: 億万長者になれるという投資詐欺メール
「この秘密の投資情報を利用すれば、すぐに億万長者になれます。」というような内容で、特定の投資案件への参加を勧めるメールが届きます。これに騙されてお金を振り込むと、連絡が途絶え、投資したお金は戻ってきません。
具体例3: ウイルスを含むファイルの送信
「重要な書類を添付しましたので、ご確認ください。」というメールにウイルスが仕込まれたファイルが添付されています。このファイルを開くと、コンピュータにウイルスが感染し、データが盗まれたり破壊されたりします。
迷惑メール対策の具体的な手順
迷惑メールから身を守るためには、以下の具体的な手順を実践することが重要です。
メールフィルターの設定方法
Gmailの場合
- Gmailにログインします。
- 右上の設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。
- 「すべての設定を表示」をクリックします。
- 「フィルタとブロック中のアドレス」タブを選択します。
- 「新しいフィルタを作成」をクリックします。
- フィルタの条件を設定し、「フィルタを作成」をクリックします。
Yahoo!メールの場合
- Yahoo!メールにログインします。
- 右上の設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。
- 「メール設定」を選択します。
- 「フィルター」をクリックし、「追加」を選択します。
- フィルタの条件を設定し、「保存」をクリックします。
セキュリティソフトの導入手順
ノートンの場合
- ノートンの公式サイトにアクセスします。
- 購入するセキュリティソフトを選択し、購入手続きを完了します。
- ダウンロードリンクをクリックして、ソフトウェアをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを開き、インストールを開始します。
- インストールが完了したら、アカウント情報を入力してアクティベーションを行います。
マカフィーの場合
- マカフィーの公式サイトにアクセスします。
- 購入するセキュリティソフトを選択し、購入手続きを完了します。
- ダウンロードリンクをクリックして、ソフトウェアをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを開き、インストールを開始します。
- インストールが完了したら、アカウント情報を入力してアクティベーションを行います。
迷惑メールに関する法規制の詳細
日本では、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(特定電子メール法)が2002年に施行されました。この法律により、広告メールを送信する際には、事前に受信者の同意を得ることが義務付けられています。また、受信者は簡単に配信停止を要求できるようになっています。
国際的な法規制
国際的にも、迷惑メール対策のための法規制が整備されています。例えば、アメリカでは「CAN-SPAM法」が2003年に施行されました。この法律では、商業目的の電子メールに対する規制が定められており、違反した場合には厳しい罰則が科されます。欧州連合(EU)でも、「電子プライバシー指令」が制定されており、受信者の同意なしに商業目的のメールを送信することが禁止されています。
迷惑メールの影響に関する事例
事例1: 大規模な個人情報漏洩事件
2013年、アメリカの大手小売企業ターゲットが、ハッキング攻撃を受けて約4,000万人分のクレジットカード情報が流出する事件が発生しました。この攻撃の一部には、フィッシングメールが利用され、従業員が偽のログインページに情報を入力してしまったことが原因とされています。
事例2: 日本国内でのフィッシング被害
2019年、日本国内の金融機関を装ったフィッシングメールが大量に送信され、多くの人々が被害に遭いました。被害総額は数億円に上り、多くの人が詐欺師に対して訴訟を起こしました。この事件をきっかけに、多くの金融機関がセキュリティ対策を強化しました。
まとめ
迷惑メールは、現代のデジタル社会において避けられない問題です。しかし、適切な対策を講じることで、その被害を最小限に抑えることができます。
メールフィルターの利用、不審なメールの無視、セキュリティソフトの導入など、基本的な対策を実践するだけで、迷惑メールのリスクを大幅に減らすことが可能です。
あなたのメールボックスを迷惑メールから守り、安全で快適なインターネット生活を送りましょう。もし、迷惑メールに関する疑問や不安があれば、専門家に相談することも一つの方法です。この記事が少しでもあなたの役に立てば幸いです。

この業界にいていろいろ見聞きしていたわたしですが、一度ほんとに巧妙でわからないフィッシングメールに危うくかかるところを妻が「え?そんなのおかしいよ」と言われハッとしたことがあります。それは「銀行の引き落としがかかってませんので確認してください」のもの。実際に子どもの学校手続き等が重なっている時期でした。。大事なのは複数の目で見る、相談する、一人で大丈夫と思わないこと。