
こんにちは!今日は、皆さんがよく耳にする「IOT」と「IT」について、わかりやすく説明したいと思います。特に、アナログ世代の方々に向けて、難しい専門用語をなるべく使わずに、具体的な例や定量的な情報を交えてお話しします。

この記事をおすすめしたい方
1.IOTに関心がある
2.OKグーグルとか言えちゃう
3.スマートウォッチを購入予定だったりする
ITとは?
まず、「IT」から始めましょう。ITとは、「Information Technology」の略で、日本語では「情報技術」と呼ばれています。ITは、コンピュータや通信技術を利用して情報を処理、保存、伝送する技術全般を指します。
ITの歴史と発展
ITの歴史は1950年代に遡ります。初期のコンピュータは巨大で、部屋一つ分のスペースを必要としていました。しかし、技術の進歩により、コンピュータは急速に小型化し、性能も飛躍的に向上しました。
- 1960年代:メインフレームコンピュータの時代。企業や政府機関で大規模なデータ処理が行われました。
- 1970年代:ミニコンピュータの登場。中小企業でもコンピュータを導入することが可能に。
- 1980年代:パーソナルコンピュータ(PC)の普及。個人でもコンピュータを利用できるようになりました。
- 1990年代:インターネットの普及。情報の共有が爆発的に広がりました。
- 2000年代以降:スマートフォンやクラウドコンピューティングの登場。ITは私たちの日常生活に深く浸透しています。
例えば、1960年代には、IBMが開発したメインフレームコンピュータ「System/360」が大企業や政府機関で使われ始めました。これにより、大量のデータ処理が可能となり、企業の業務効率が飛躍的に向上しました。
1970年代には、デジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)が開発したミニコンピュータ「PDP-11」が登場し、中小企業でもコンピュータを導入することが可能になりました。
1980年代には、IBMが開発したパーソナルコンピュータ「IBM PC」が登場し、個人でもコンピュータを利用できるようになりました。これにより、家庭や学校、オフィスでのコンピュータ利用が一般化しました。1990年代には、インターネットが普及し、情報の共有が爆発的に広がりました。
例えば、1991年にティム・バーナーズ=リーが開発したワールド・ワイド・ウェブ(WWW)が公開され、インターネットの利用が急速に拡大しました。
2000年代以降は、スマートフォンやクラウドコンピューティングの登場により、ITは私たちの日常生活に深く浸透しています。例えば、2007年に発売されたAppleの「iPhone」は、スマートフォン市場をリードし、モバイルインターネットの利用が一般化しました。
また、クラウドコンピューティングの普及により、データの保存や処理がインターネットを通じて行われるようになりました。
ITの具体的な利用例

ITは私たちの生活のあらゆる場面で活用されています。例えば、
- 電子メール:手紙の代わりにメールを使って迅速に連絡が取れるようになりました。
- オンラインバンキング:銀行に行かずに、自宅で簡単に振り込みや残高確認ができます。
- オンラインショッピング:自宅にいながら世界中の商品を購入できます。
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス):友人や家族と簡単にコミュニケーションが取れます。
例えば、電子メールの普及により、手紙を書く手間や郵送の時間が大幅に削減されました。これにより、ビジネスや個人のコミュニケーションが迅速かつ効率的に行えるようになりました。
オンラインバンキングの登場により、銀行に行かずに自宅で簡単に振り込みや残高確認ができるようになりました。これにより、時間と労力を節約できます。
オンラインショッピングの普及により、自宅にいながら世界中の商品を購入できるようになりました。例えば、Amazonや楽天などのオンラインショッピングサイトを利用することで、わざわざ店舗に行かなくても欲しい商品を手に入れることができます。
SNSの登場により、友人や家族と簡単にコミュニケーションが取れるようになりました。例えば、FacebookやLINEなどを利用することで、遠く離れた家族や友人と写真やメッセージを共有できます。
IOTとは?
次に、「IOT」について説明します。IOTとは「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれています。IOTは、さまざまな「モノ」がインターネットを通じて互いに通信し、データをやり取りする仕組みを指します。
IOTの基本概念
IOTの基本概念は、インターネットに接続されたデバイスがデータを収集し、そのデータを利用して効率的に制御や管理を行うことです。これにより、人々の生活が便利になり、効率が向上します。
例えば、スマートホームデバイスを考えてみましょう。スマートホームデバイスは、家電製品やセンサーがインターネットに接続され、互いに通信することで、自動的に制御されます。
例えば、スマート照明は、スマートフォンアプリを通じて遠隔操作できるだけでなく、部屋に人が入ると自動的に点灯し、退出すると自動的に消灯することができます。これにより、エネルギーの無駄を減らし、快適な生活を実現します。
IOTの歴史と発展
IOTの概念は1990年代に初めて提唱されましたが、本格的に普及し始めたのは2000年代後半からです。技術の進歩とインターネットの普及がIOTの発展を後押ししました。
- 2000年代前半:初期のIOTデバイスが登場。例えば、RFID(無線識別)技術を利用した在庫管理システムなど。
- 2010年代:スマートホームデバイスやウェアラブルデバイスが普及。身近な生活にIOTが浸透しました。
- 2020年代:5G通信技術の導入により、IOTデバイスの通信速度と安定性が飛躍的に向上。産業分野でもIOTの活用が進んでいます。
例えば、2000年代前半には、RFID技術を利用した在庫管理システムが登場しました。
RFIDタグを付けた商品をスキャナーで読み取り、在庫の状況をリアルタイムで把握することができます。これにより、在庫管理が効率化され、商品の紛失や過剰在庫のリスクが減少しました。
2010年代には、スマートホームデバイスやウェアラブルデバイスが普及しました。例えば、Googleが開発したスマートホームデバイス「Google Nest」は、スマートサーモスタットやスマートカメラなどを提供し、家庭内の快適性とセキュリティを向上させました。
また、Appleが開発したウェアラブルデバイス「Apple Watch」は、心拍数や運動量を監視し、健康管理をサポートします。
2020年代には、5G通信技術の導入により、IOTデバイスの通信速度と安定性が飛躍的に向上しました。例えば、工場内の機械が5Gネットワークを通じて互いに通信し、リアルタイムで生産状況を監視し、効率的な生産管理を実現します。また、遠隔地からの設備の監視や制御も可能となり、メンテナンスの効率が向上しました。
IOTの具体的な利用例
IOTは家庭から産業まで、さまざまな分野で利用されています。

- スマートホーム:スマートスピーカーやスマート照明、スマートロックなど、家庭内のデバイスが連携して快適な生活を提供します。
- 健康管理:ウェアラブルデバイス(例:スマートウォッチ)が体調を監視し、健康管理をサポートします。
- 産業:工場内の機械が互いに通信し、効率的な生産管理を実現します。また、遠隔地からの設備の監視や制御も可能です。
- 農業:土壌の湿度や気温を監視し、自動的に灌漑を行うシステムなど、スマート農業が実現されています。
例えば、スマートホームでは、スマートスピーカー(例:Amazon Echo)が音声コマンドを認識し、スマート照明やスマートロックを操作します。
これにより、手を使わずに家電を操作でき、快適な生活が実現します。健康管理では、スマートウォッチ(例:Fitbit)が心拍数や運動量を監視し、健康状態を把握する手助けをします。
産業分野では、工場内の機械がIOTを活用して互いに通信し、効率的な生産管理が行われています。
例えば、自動車工場では、各工程の機械がリアルタイムで生産状況を報告し、問題が発生した際には即座に対応が可能です。また、遠隔地からの設備の監視や制御も可能となり、メンテナンスの効率が向上します。
農業分野では、土壌の湿度や気温を監視し、自動的に灌漑を行うシステムが導入されています。これにより、農作物の生育に最適な環境を維持し、収穫量の向上が期待されます。
ITとIOTの違い
それでは、ITとIOTの違いを具体的に見ていきましょう。
主な違い
対象とするもの↓
- IT:情報の処理や伝送を主に扱います。コンピュータやサーバ、ネットワーク機器が中心です。
- IOT:さまざまな「モノ」がインターネットに接続され、データをやり取りします。家庭用電化製品や工業機械、農業機器などが含まれます。
通信の範囲↓
- IT:主に人とコンピュータ、またはコンピュータ同士の通信が中心です。
- IOT:モノ同士の通信が主体です。例えば、スマート冷蔵庫がインターネットを通じて食品の在庫を確認し、自動的に注文するなど。
データの利用方法↓
- IT:データは主に人間が利用します。例えば、企業の売上データを分析して経営判断を行うなど。
- IOT:データはデバイス自体が利用します。例えば、スマート温度計が温度データを基にエアコンを自動調整するなど。
定量的な比較
以下の表に、ITとIOTの主な違いを定量的にまとめました。

IOTの未来

IOTは今後さらに発展し、私たちの生活を一層便利にしてくれるでしょう。例えば、自動運転車やスマートシティの実現が期待されています。
- 自動運転車:車同士やインフラと通信し、交通事故の減少や渋滞の解消が期待されています。
- スマートシティ:都市全体のインフラが連携し、エネルギーの効率的な利用や環境保護が可能になります。
例えば、自動運転車では、車両が互いに通信し、道路状況や交通情報をリアルタイムで共有します。これにより、事故のリスクが減少し、交通の流れがスムーズになります。
また、スマートシティでは、街全体のインフラが連携し、エネルギーの効率的な利用や環境保護が実現します。例えば、街灯が自動的に調光され、エネルギーの無駄を減らすことができます。
まとめ
ITとIOTの違いについて、簡単にまとめると次のようになります。
- IT(情報技術)は、コンピュータやネットワークを利用して情報を処理、伝送する技術全般を指します。
- IOT(モノのインターネット)は、さまざまな「モノ」がインターネットを通じて互いに通信し、データをやり取りする仕組みを指します。
ITは主に人間が情報を利用するのに対し、IOTはデバイス自体がデータを利用して自動的に制御や管理を行う点が大きな違いです。IOTの発展により、私たちの生活はますます便利になり、効率も向上しています。
皆さんが次に「IOT」という言葉を耳にしたとき、その意味や背後にある技術について少しでも理解が深まれば嬉しいです。これからの未来がどのように進化していくのか、一緒に楽しみにしましょう!
このブログ記事が、アナログ世代の皆さんにとってITとIOTの違いを理解する一助となれば幸いです。引き続き、技術の進化を見守り、日常生活に役立てていきましょう。

一番身近に感じて驚いたのが「スマートスピーカー」でした、朝起きて、おはようと声を掛けると、ニュースや天気まですべて要約して教えてくれるし、いま気になる音楽や雰囲気が欲しい時のBGMなんかも呼びかけるだけで勝手に操作して音を出してくれる。テレビもエアコンも無くならないからこれらが当たり前に声で操作できる時代がもう来ています。まだ固いから2030年あたりで完全に日常になるでしょうね。